gyouseiyamada’s blog

神戸の行政書士山田義範のブログです。ホームページはhttp://www.gyouseiyamada.jp/です。

後見人の研修会

昨日7/30、兵庫県中央労働センターにて「第13回 神戸市認知症疾患医療センター 合同研修会」がありましたので、拝聴しに行きました。

講演1部が「認知症になられた方の成年後見用診断書をかくときの種々の問題について」、2部が「後見制度と医療機関等の役割~申立時から就任後において~」とのテーマについての研修会でした。 

1部では、医師が裁判所に提出する診断書および診断書提出後に鑑定となった際に医師としてどう対応するかとの講演でしたので、一般市民というよりは医師に向けての講演内容でした。なお、この裁判所提出の診断書および鑑定書の作成は、精神科の医師に限るものではなく、内科の医師にも書いてもらうことがあるようです。これは、主治医(内科医)であれば本人の症状の経過を最もよく知る医師であるからとのことです。 

2部は、後見申立と就任してからの話でしたので、専門職後見人に該当する私(行政書士)としては興味深いものでした。

後見申立の依頼は、本人よりもむしろ家族(配偶者や子ども)からの依頼が多く、次いで介護をしている方からの依頼が多いようです。本人が意思能力を欠く状況にあるのですから当然といえるでしょう。

財産(預貯金、不動産)を管理する配偶者や子どもら家族、日常の見守りをする家族などが申立てを依頼してきても、その家族からの説明で本人の状況や家族の置かれた立場・状況は理解できます。しかし、後見申立人あるいは申立代理人は、家族の利益や後見人が行動しやすいようにといった本人以外の都合よりも、この制度利用の対象者である本人のことを優先して考えなくてはなりません。後見人は申立時から就任後において、本人だけでなく家族や周りの人とも常に連携し、かつ「本人のため」ということを忘れずに後見人としての責務を果たすよう努めなくてはなりません。

これから認知症の患者数が増える中で、後見人が誠実に後見事務を行うこが求められるということを、あらためて感じました。